不登校を経験した子どもが回復期に入り、やっと登校できるようになったと思った矢先に、逆戻りしてしまうということはよくあることです。
何が原因で回復期に不登校に逆戻りしてしまうのでしょうか？
また、親がどのような注意点を持つことで、子どもの回復期をサポートすることができるのでしょうか？
この記事では、不登校の回復期における逆戻りの原因や、その対処法、そして親ができるサポート方法を紹介します。
1.回復期なのに不登校に逆戻りする原因を解説
不登校の回復期にあっても、思わぬ逆戻りを経験することがあります。
回復期になると、子どもたちは学校に復帰することが期待され、そのプレッシャーにさらされます。
そのため、学校復帰は大きなストレスとなり、不登校に逆戻りすることもあります。
この章では、不登校の回復期に逆戻りする原因を解説し、その対処法を紹介します。
回復期における子どもたちの心理や体力の変化を理解することで、不登校の再発を防ぐことができます。
1-1.不登校だった子供が学校に行くのは大きなストレスがかかるから
回復期における不登校の逆戻りの原因の一つは、学校に行くことが大きなストレスになることです。
不登校を経験した子どもたちは、学校に行くことが怖いと感じ、大きな不安を抱えています。
それに加えて、回復期に入ると周囲から学校に行くことが期待されるため、プレッシャーを感じることがあります。
例えば、友人たちから「もう学校に行けるよね？」と聞かれた場合、不登校を経験した子どもたちは、自分が学校に行くことができないことに対して恥ずかしさを感じたり、自分が学校に行けない理由を考えさせられたりすることがあります。
また、学校に戻ることが期待されるため、子どもたちは自分が期待に応えられないと感じることがあり、そのストレスに耐えられずに再び不登校に陥ることがあります。
1-2.不登校中にエネルギーを回復しきれなかったから
不登校期間中は精神的なストレスや運動不足などから体調が崩れることがあります。
そのため、回復期になっても十分なエネルギーを回復できず、疲れやストレスを感じやすくなることがあります。
また、回復期になっても以前のような日常生活を取り戻せなかった場合、モチベーションの低下や自信の喪失、不安感などから学校に行くことに抵抗を感じることがあります。
具体的には、以下のような状況が考えられます。
- 不登校中に睡眠や食事、運動などが乱れたため、回復期になっても体調が安定せず疲れやストレスを感じやすくなった。
- 回復期になっても学校に行くことが怖く、自信がないため、自宅にいることが安心であり、学校に行くことにストレスを感じるようになった。
- 不登校期間中に習慣化した生活が回復期になっても続いてしまい、学校に行く環境や心理的な準備ができていないため、学校に行くことに抵抗がある。
2.不登校に逆戻りした時の親の対処方法
不登校に逆戻りしてしまった子供を見ると、親としては心配で何をしてあげたらいいかわからないこともあるでしょう。
しかし、無理に学校に復帰させたり、学校での出来事を無理に聞き出そうとすることは逆効果となる場合もあります。
親がとるべき対処方法には、子供と向き合い、親子の信頼関係を築くことが必要です。
この章では、親が子供と接する際のポイントを解説し、効果的な対処方法を紹介していきます。
2-1.無理に学校に復帰させようとしない
子供が不登校に逆戻りしてしまった時、親がとるべき対処方法の1つは、無理に学校に復帰させようとしないことです。
まずは子供が落ち着くまで、自宅での療養を心掛け、学校に戻る意欲が出てくるのを待ちましょう。
学校に行くことに対して強制的な圧力をかけたり、脅したりすると、子供の不安感や抵抗感が増し、結果的に不登校の状態が長引いてしまう可能性があります。
親が子供のペースを理解し、適度なサポートを行うことで、子供が自分自身で学校へ行きたいという気持ちを取り戻せる場合があります。
親は、子供の感情や状況を受け止め、子供が自分自身で考え、行動できるようにサポートすることが大切です。
2-2.学校での出来事を無理に聞き出そうとしない/h3>
子供が不登校に逆戻りした場合、親は子供が学校で何が起きたのかを聞き出そうとするかもしれません。
しかし、子供が話したくない場合や、話したくても言葉にできない場合があるため、無理に聞き出そうとすることは避けるべきです。
子供が話しやすい環境を作り、話す機会を与えることが大切です。
具体的な対処方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 子供が話したくなるような場所を用意する（例：お気に入りのカフェや公園など）
- 子供が好きなことをしている時に話を振る（例：一緒に料理をしながら話をする）
- 話を強制するのではなく、自然に流れに乗せる
また、子供にストレスを与えるような質問や言動は避けるべきです。
子供が自分のペースで話せるよう、優しく受け止めることが大切です。
まとめ
不登校から回復した子供が再び不登校に逆戻りする原因には、学校復帰に対するストレスや、不登校期間中にエネルギーを回復しきれなかったことが挙げられます。
このような場合、親は以下のような注意点を持つことが重要です。
- 無理に学校に復帰させようとしない
- 学校での出来事を無理に聞き出そうとしない
- 子供のペースに合わせて支援する
- コミュニケーションを重視し、安心感を与える
親が子供に対して過剰に期待し、ストレスを与えることが逆効果になるため、子供のペースに合わせたサポートが重要です。
また、コミュニケーションを通じて子供の気持ちを理解し、安心感を与えることが、回復への道を開くカギとなります。
